3月のライオン後編。
大友啓史監督(代表作:るろうに剣心)

あらすじ
【18歳になった主人公のプロ棋士・桐山零の戦いや、零を取り巻く人々とのドラマを描く。川本3姉妹との出会いから1年がたち、今年も獅子王戦トーナメントが始まるが、最高峰を目指す棋士たちには、さまざまな試練が待ち受けいた。一方、川本家に3姉妹を捨てた父親が突然現れ、耳を疑うような要求を突き付けてくる。】引用 映画.com

今作では、桐山少年を支えてくれた川本家を脅かす事件が次々と。
次女の学校でのいじめ、金目的でピンチの時だけ姉妹を見捨てながら突如現れた父。
桐山少年は救おうと父にひどい言葉をかけるのですが、川本姉妹はそれでも私たちのお父さんなんだよと言われ、傷つく主人公。
正義はやり方間違うとまた別の誰かが傷ついてしまうことを学ぶ桐山少年。
そして川本姉妹は自分達でしつこい父と向き合うんですね。
父に関しては、自分たちの問題であると。そして桐山少年との付き合い方は変えません。

将棋では、桐山少年は育ての父を倒し、10年間名人のトップに君臨し続ける宗谷名人と対戦することに。
将棋会館の会長が将棋界を盛り上げるために
新人王の桐山少年とトップの宗谷名人対戦というイベントを持ち掛けます。
対戦の前夜祭で、インタビューを受ける桐山少年は『色んな人に頭を下げすぎて気持ち悪い』と内心おどおどするのですが、宗谷名人を見てあの人はずっとこんな世界にいるんだと眺めます。
ですが、前編で宗谷名人と戦った島田名人から、宗谷名人と戦ったものでしかわからないが彼の耳は片耳聞こえてないと。恐らくストレスによるものだろうと知ることに。
主人公は華々しい世界の厳しさと宗谷名人と戦うと自分の弱さを容赦なく突きつけさせられるという恐怖を知ることに。
ですが、桐山少年はあの島田名人も宗谷名人と戦ったスランプに悩まされ、そして自身もそうなるのですが、将棋はやめなかったのです。
『お前が将棋をずっと続けるのは、将棋が好きなんだよ。』
と、育ての父に言われ将棋が好きだと気付く桐山少年。。。。
そして、かつて因縁の義姉は幼き日に桐山少年に負けたことで将棋を実父に辞めさせられたと思い込んでいたのですが、
実はそのまま勝負していれば勝てたのに、自分のプライドに負けてパニックになり、桐山少年を殴りつけて自分自身で対戦を放棄したということを実父に知らされるのです。
実父は、自分に向き合えないと義姉はこの先は持たないだろうと判断し、将棋を辞めさせたことを知る義姉。
プロの世界は厳しい。深い。
ラストは実際に獅子王戦で勝ち進んで、宗谷名人と再び戦うシーンで終わります。
血を流さない男たちのバトル、ここで完結です。
面白かった。

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